甲状腺が気になったら 専門医へ。
甲状腺はのどぼとけの下にある小さな器官で、ヨウ素を材料として甲状腺ホルモンを作り、体の様々な部分に送り出す大切な臓器です。
・食べたものをエネルギーに変え、細胞の新陳代謝を活発にする。 ・交感神経を刺激し、心臓の動きなどを調整する。
甲状腺ホルモンを作る働きが異常を起こすと、甲状腺ホルモンが過剰になったり、不足したりして様々な症状が現れます。
動悸、息切れ、疲れやすさ、イライラなどの症状がみられます。
気力がなくなる、寒がりになる、顔や手がむくむなどの症状がみられます。
甲状腺の病気は心臓病、神経・精神疾患、更年期障害などと症状が似ているため間違えられることがあります。頻度の高い甲状腺疾患としては、バセドウ病、橋本病、甲状腺機能低下症、無痛性甲状腺炎、亜急性甲状腺炎などがあげられます。
病院での検査は血液検査と甲状腺エコーが基本となります。これで異常がある場合には少し詳しい検査をすることもありますが、甲状腺の病気は比較的簡単な検査で判断でき、きちんと治療することができます。
甲状腺の内部を超音波で検査します。 必要であれば、エコーガイド下での穿刺細胞診を行っています。
TSH、FT3、FT4などのホルモン検査とTRAb、TgAb、TPOAbの自己抗体検査を中心に行います。
ある統計によると、甲状腺の病気の患者数は、国内で20人に1人と言われていますが、男性に比べ、圧倒的に女性に多い病気です。
5月25日は「世界甲状腺デー」です。 この機会に、甲状腺の病気について知って頂き、気になる症状があれば検査を受けてみましょう。
当院では、甲状腺疾患の啓発に取り組み、疾患に対する認識の向上、 患者さんの社会生活と日常生活の質の維持・ 向上に貢献したいと願っています。
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